意味のない節電と意義ある消費

なんか東京本社から、「東北地方太平洋沖地震災害に対する協力」と題して、全社的に節電・省エネを励行せよとの指令が来た。
具体的には、蛍光灯の本数を減らせ、とか、エアコンは極力使用するな、とか。
寒ければコートやセーターを着て良し、なんて、もっともらしいこと言ってるけれど、これって被災地への協力じゃなく、単に電力不足地域での応急対策やん?


まぁ、省エネ自体は悪いことじゃないし、経費やCO2の削減*1目的で、って話なら協力するにやぶさかじゃないけど、震災絡みでの節電って話なら、関東・東北以外は関係ないよね?


意味のある事を迅速に、正しく行うのが災害復興の理想。
「首都圏が電力不足ならば全国的にもそうだろう」、或いは、「地方にも身を削ってもらって電力確保を」なんて、間違っている上に意味が無く、実に近視眼的な発想である。


そんなこんなで大阪は、今まで通りの節電は続けますが、震災云々での特別な節電体制は取りませんのであしからず。

蛇足。
そういえば街中でも飲食店とかショッピングセンターとか、「全国的な電力不足云々・・・」と銘打ってライトダウンしているとこ、ポツポツと見かけるね。
それで自己満足に浸ったり「協力してます!」的アピールをしている暇があるなら、宮城を含む東北産品の積極的な仕入れ・拡販をやって欲しい。特に野菜とか牛乳とか、放射能汚染の風評被害がそろそろ出始めているようでもあるし、ここいらで大手スーパーが「関東・東北産ほうれんそう大量入荷!」とか始めたら、むしろ喜んで買いに行くんだけどなぁ。


内部被爆の可能性云々って、心配ならば洗って食えば全然問題ないんだし、こういう風評被害を地道に潰してゆく行為の方が、よっぽど被災者の支援になるのではないかな?

*1:地球温暖化対策として、中国やアメリカを差し置いて日本が今以上にCO2削減せにゃならん、って話に対しても、個人的には辟易してるんだけどね