みずほ銀行で大規模なシステム障害

震災や原発関連のニュースに隠れててあまり目立たないけど、みずほ銀行のシステム障害、なかなかシャレにならないレベルになってしまっているようで。



みずほ銀行ATMが停止、再びシステム障害 : 経済ニュース : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 3日連続でシステム障害が発生したみずほ銀行で17日、午前中にいったん復旧した全国すべての現金自動預け払い機(ATM)が、午後5時40分から再び停止した。





 障害の原因は、東日本巨大地震の発生後に特定の口座の取引が急増し、想定以上にシステムの処理量が膨らんだことで、未処理の振込件数は16日夜の44万件から、17日夜には50万件(6500億円分)に拡大した。



 同行は、19日からの3連休中の完全復旧を目指し、連休前後に集中する企業の給与振り込み処理は優先的に行うとしているが、18日も窓口での振り込みやATMでの預金の払い戻しなどができない可能性がある。



 同行の西堀利頭取は17日午後の記者会見で「日本が危機の中でしっかりしなければならないのに、逆になり申し訳ない」と陳謝した。



 システム障害は、期日指定振り込みの下準備などを行う「集中記帳取引」のシステムに大量の取引データが流れ込んだことがきっかけだった。データ処理が滞った結果、15日に窓口での振り込みができなくなり、17日にはすべてのATMが止まる事態に発展した。システムの処理件数が増えないように、ATMなどによる振り込み予約を17日午後3時から停止したが、結局、預金の出し入れを含めて全取引ができなくなった。



 障害の原因となった、大量の振り込みがあった口座については「調査中」としたが、「被災者への義援金の口座に振り込みが殺到したのではないか」(金融関係者)との見方もある。



(2011年3月18日00時52分  読売新聞)


(太線強調は引用者による)





みずほ銀行:1万2000人預金引き出し


 システム障害のため、すべての現金自動受払機(ATM)を停止したみずほ銀行は19日、臨時営業した全国約440の本支店で正午までに約1万2000人が、預金約9億7000万円(1人当たり約8万円)を引き出したと発表した。渋谷支店(東京都)や横浜支店など一部店舗で行列ができたが、大きな混乱はなかったという。


 同行は、システム障害で滞っている決済処理を優先するため、19〜21日にすべてのATMを停止。約2万8000人の職員をほぼ総動員して本支店を臨時営業し、本人確認のうえ上限10万円の払い戻しに応じている。【大久保渉】


(太線強調は引用者による)




銀行のシステム障害はたまに耳にする話ではあるが、ここまで連続かつ大規模な事故は珍しい。
発生時期も20日の締め日を含めた連休直前という間の悪さ。個人の預金云々レベルの話なら「申し訳ございません」で済むかも知れないが、こと企業間受送金に絡むとなれば、それこそ信用問題に関わってくる。
そう考えれば、全国の本支店で臨時営業でもしなければ、収まりがつかないというのにも頷ける。


同行はシステム障害に絡にからんだ損害の補償も検討中とのことだが、果たしてどこまで面倒を見てくれることやら。返済遅延や不渡り等による取引停止を行わない程度ならすぐにも出来るだろうが、障害期間中、急激な絵動きを見せた円相場によって損失を出してしまったFXトレーダー辺りは、やはり泣き寝入りするしか無いのだろうか?


ほんと、震災が無ければもっともっと大きく取り上げられるべき大事件。
果たしてこの連休中にシステムを完全復旧できるのか? 週明けの給与支払い集中日は無事に乗り越えられるのか? 今後の展開が心配な一件である。