聞く耳持たず

時間が経つにつれて、辞意表明の発言趣旨が報じられ始めたけど、最後の最後まで酷いね。
特に今現在、ネットで随分と槍玉に上っているのが、「国民のみなさんが徐々に徐々に聞く耳を持たなくなってきてしまった。そのことは残念でなりませんし、まさにそれは私の不徳のいたすところ。そのように思っています」という下り。
いちおうは“私の不徳のいたすところ”と自己反省の念は付け加えているけど、言うに事欠いて国民が聞く耳を持たなくなったとは、あまりにも言葉が酷すぎる。


母親からカネを貰っていたことを秘書の責任にしたのと全く同じ感覚で、政権運営が上手く行かなかったのは国民の理解が足りなかったから、と、腹の底ではそう考えているのだろうか?


いまさら言うまでもないことだけど、国民がソッポを向き始めたのは、鳩山政権が大言壮語の果てに、嘘を嘘で塗り固めるようなことを繰り返してきたから。
埋蔵金で財政を立て直すといいながら、そんな金はほとんど無かった上、赤字国債は過去最大額を発行を達成。
ガソリン暫定税率は廃止せずに現状維持で、高速道路料金は実質値上げ〜やっぱ再検討しますと大ブレ。
天下り撲滅もぜんぜん達成できなかったし、事業仕分けも無知&グダグダ展開の連発。
お得意だったはずのバラマキ政策についても、子供手当ては半額しか支給せず、地方に負担をおっかぶせようとし、満額支給は2011年以降も不透明。
そこに来て、母親からのお小遣いは秘書のせい。脱税じゃなくて知らなかっただけ。普天間問題も県外移設は断念。安全保障については勉強不足でした、と今さらのように口走る・・・。
嘘。ごまかし。不見識。責任逃れ。これが一国の政府、一国の首相の為したこととなれば、どうやって国民の信用を得られると言うのだろう?


民主党政権発足を決定づけたあの選挙の直後、当blogの記事において


皆さんがあとになって後悔しない有権者たらんことを。


という一文を掲載したけど、あれからまだ1年も経っていないのに、国民感情は後悔でいっぱいになっちゃってる。
多くの国民が鳩山政権を嘘つきだ、と感じているこの状況下で、国民に「聞く耳」を求めること自体が大間違いなんだよ。


最後に「不徳の致すところ」と締めくくれば、何をどう表現しても良いってもんじゃない。
日本国第93代内閣総理大臣鳩山由紀夫
どうやらこの人、本当に最後の最後まで、憲政史上最悪の「ルーピー」を演じるつもりらしい。はぁ・・・