本
近所の書店に行ったら、来年度の犬・猫カレンダー群に紛れて、さりげなぁく平積み販売されていた。 一見すると、よくあるカワいい犬・猫の写真カレンダーである。 いや、むしろ写真のみについては、よくあるどころか素晴らしい作品群である。何しろ撮影は、…
代表作『エマ』にてその名を馳せた森薫の新作コミック。 具体的な国名は示されていないが、今回は19世紀頃の中央アジアが舞台・・・って、もうここら辺から森女史の趣味性大全開ですなぁ。 いや、気持ちは分かる。分かりますとも。私も中央アジア、結構好き…
裁判員制度の開始に伴って、一時期話題になった裁判傍聴記。 北尾トロといえばどちらかってーと、アングラ方面の妖しいルポが得意という印象だったんだけど、蓋を開けてみれば何てことない、いつも通りの北尾節全開ではないか。 野次馬精神に根ざしつつ、し…
森博嗣は『すべてがFになる』を読んで以来の二冊目。 淡々とした文体で虚無感たっぷりに紡がれて行くカンナミ達の日常が秀逸。この下地があってこそ、ラストシーンに強い感情的共感が生まれるのだと思う。 ああ、誰かが誰かを殺す理由のひとつって、案外そん…
あい変わらずダレない少年漫画。 行き当たりばったりではなく、ちゃんと先を考えてストーリーを組み立てている荒川弘の構成力は大したモンだとつくづく思う。 こうした緻密なストーリーの組み立ては、女性ならではの感性のタマモノ? 今回も見所はいっぱいあ…